2024.07.15

葬儀の基礎知識

弔電の配達にかかる時間は?送るタイミング・締め切り・間に合わないときの対応を解説

訃報を受けたものの、通夜・葬儀に参列できない場合には弔電を送ります。しかし、ただ送ればよいわけではなく、弔電の配達にかかる時間など、気をつけなければならないポイントがあります

この記事では、弔電の配達にかかる時間、弔電を送るタイミング、弔電を申し込む際に必要な情報、弔電のマナーについて解説します。また、弔電が葬儀に間に合わない場合の対応方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

弔電を送るタイミング

弔電は、葬儀・告別式で拝読されるのが一般的ですが、通夜で読み上げられる地域もあります。そのため、弔電は通夜もしくは葬儀・告別式に間に合うように送りましょう

ただし、当日の早すぎる時間帯に届いてしまうと、まだ遺族が葬儀会場に来ておらず、受け取れない場合があります。

葬儀会場によって、代理で受け取ってもらえるケースともらえないケースがあるため、遺族がいる時間帯に届くように手配するのが無難です。

一方で、開始直前であると、準備の忙しいなかで弔電の確認が間に合わないおそれがあるほか、遺族に負担をかけてしまいかねません。

通夜、葬儀・告別式が始まる数時間前には届くように手配するとよいでしょう。

【手配方法別】弔電の配達にかかる時間

弔電の配達にかかる時間を把握しておけば、通夜、葬儀・告別式に間に合う適切なタイミングで送れます。電話とインターネットの手配方法別に、弔電の配達にかかる時間を紹介します。

弔電を電話で申し込む場合の配達時間

申し込み当日に弔電を届けたい場合は、NTT東日本・西日本では14時までに申し込めば当日配達されます。

その他の電報サービスにおいては、14時過ぎであっても当日配達が可能なところもありますが、お通夜の開始前に届くことが重要です。

通夜の開始時刻は、 18〜19時が一般的です。たとえば、通夜の開始が19時であれば、その3時間前である16時頃には届いているのが理想といえます。

通夜の当日に弔電を送るのであれば、午前中には申し込みをするとよいでしょう。ただし、NTT東日本・西日本では配達時間の指定はできないため注意してください。

また、翌日に到着すればよいのであれば、NTT東日本・西日本の場合には19時までに電話で申し込めば間に合います。

弔電をインターネットで手配する場合の配達時間

弔電をインターネットで申し込む場合、NTT東日本・西日本では電話の場合と同様に、14時までに申し込めば当日配達されます。16時頃までに弔電を届けたいのであれば、午前中には申し込みをするとよいでしょう。

確実に16時までに間に合わせたいのであれば、配達時間を明記している電報サービスを利用するのがおすすめです。

たとえば、「VERY CARD」には「特急!サプライズ便」というサービスがあります。東京都(足立区・板橋区・北区・杉並区・世田谷区・中野区・練馬区)と大阪市(中央区)、名古屋市(全区)のエリア限定ですが、10~13時に申し込むと、当日の16時までに配達してもらえます。

翌日に到着すればよいのであれば、NTT東日本・西日本の場合には、0時までにインターネットで申し込めば、翌日の8時以降に配達されます。

翌日到着の場合でも「VERY CARD」の「特急!サプライズ便」であれば、前日17時~翌日10時までの申し込みで、13時までに配達してもらえます。

弔電を申し込む際に必要な情報

弔電を申し込む際には、文面に記載する情報を事前に準備しておきましょう。とくに、電話で申し込む場合、電話をかけたあとにあわててしまわないように、メモなどをとっておくと安心です。弔電を申し込む際に必要な情報は、次の2点です。

  • 基本情報
  • 差出人の情報

それぞれ詳しく解説します。

基本情報

弔電を申し込む際には、あらかじめ、以下の情報をまとめておきましょう。氏名などを間違えると失礼にあたりますし、住所を間違えれば届かなくなってしまいます。

  • 喪主の氏名:弔電のあて名となります
  • 喪主と故人の関係性:たとえば喪主の実父が亡くなった場合には「ご尊父様」などの敬称を使うため、喪主と故人の続柄を確認しておく必要があります
  • 通夜・葬儀・告別式の会場名と住所:弔電の送り先です
  • 通夜・葬儀・告別式の日時:弔電を送るタイミングを決めるために必要な情報です

差出人の情報

差出人の情報として、氏名と住所を記載します。ただし、氏名と住所だけでは、差出人が故人とどのような関係性にあったのか、遺族がわからない場合があるため、会社名や部署名、学校名や学年・卒業年なども書きましょう

たとえば「○○株式会社○○部○○○○」「○○大学○○学部○○学科○年卒業○○○○」などと書きます。また、連名で弔電を送る場合には「○○株式会社○○部一同」「○○大学○○学部○○学科○年卒業生一同」のように記載しましょう。

ただし、連名であっても「一同」とは記載せず、代表者名を書く場合もあります。

弔電のマナー

弔電の文面に関して、押さえておいたほうがよいポイントは次の3点です。

  • 忌み言葉を使わない
  • 故人の宗教に配慮する
  • 敬称に注意する

それぞれのマナーについて、詳しく見ていきましょう。

忌み言葉を使わない

弔電では忌み言葉を使わないように注意しなければなりません。忌み言葉とは、不幸が繰り返すことを連想させる「たびたび」「つくづく」「ますます」や、生死を直接的に表現する「死ぬ」「急死」「存命中」、「死」や「苦」という音が不吉であるとされる「四」や「九」などの数字、不幸を連想させる「消える」「苦しむ」などです。

弔電の文面を考えたら、忌み言葉を使っていないかをよく確認しましょう。もし使用していたら、削除したり、別の言葉に置き換えたりします。たとえば、「死ぬ」は「逝去」や「永眠」に、「急死」は「急逝」などに書き換えましょう。

多くの電報サービスには、定型の文例も用意されているため、参考にすれば間違いのない弔電を作れます。

故人の宗教に配慮する

故人の宗教に配慮して、弔電の文面を書くことも重要です。たとえば、仏教の場合には「天国」「迷う」「浮かばれない」などは使いません。

仏教のなかでも、浄土真宗の場合にはとくに注意が必要です。浄土真宗の教えでは、亡くなった人はすぐに成仏して極楽に往生するとされているため、故人が霊になっていることを示す「霊前」や、死後の幸せを祈る「冥福」は用いません。

また、「成仏」「お悔やみ」「冥福」「往生」などは仏教のみで使われ、神道やキリスト教では使われないことにも注意が必要です。

敬称に注意する

喪主と故人との関係性によって、弔電で使うべき敬称が異なることに注意しましょう。弔電における敬称について、以下の表にまとめました。

喪主から見た故人の続柄敬称
ご主人様・ご夫君様
ご令室様・ご令閨様・奥様
息子ご子息様・ご令息様
ご息女様・ご令嬢様
ご尊父様・お父様
ご母堂様・お母様
夫の父お舅様・お父様
妻の父ご岳父様・お父様
夫の母お姑様・お母様
妻の母ご岳母様・お母様

喪主から見た故人の続柄について間違ってしまうと、大変失礼にあたるため、最新の注意を払いましょう。

弔電が葬儀に間に合わないときの対応

訃報を知ったタイミングが遅く、弔電を送っても葬儀・告別式に間に合わない場合には、弔電は送らないほうがよいでしょう。なぜなら、弔電は通夜、葬儀・告別式で読み上げるものであるためです。

葬儀終了後に自宅などに弔電が届くことは、かえって失礼にあたります。喪主の自宅宛に、弔電ではなくお悔やみの手紙を送りましょう。

手紙には、葬儀に参列できなかったことや、お悔やみを伝えるのが遅れてしまったことに対するお詫びを伝えたうえで、お悔やみの気持ちを綴ります。

香典も送る場合には、必ず現金書留封筒を用いて、その中に手紙を同封しましょう。

まとめ

本記事では、弔電の配達にかかる時間や弔電のマナーについて解説しました。

弔電は、故人を偲んで冥福を祈るために送るものです。配達にかかる時間を理解したうえで、葬儀に間に合うように送る必要があります。

忌み言葉を使わない、故人の宗教に配慮する、弔電特有の敬称に注意するなどのマナーを守って、遺族に心からの弔意を伝えましょう。

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