2024.07.16

葬儀の基礎知識

友人への香典返しはどうする?相場・品物の選び方・のし・お礼状について解説

故人の友人、あるいは喪主や遺族の友人から香典をいただいた場合、香典返しはどうすればよいのでしょうか。相手に失礼にあたらないためにも、何をどのように贈るべきか、香典返しの正しいマナーを身につけておくことが大切です。

この記事では、友人への香典返しのマナーや注意点、相場、品物の選び方、のしやお礼状の書き方を解説します。香典をいただいた方と面識のある場合、友人から連名でいただいた場合など、ケース別のマナーについてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

【ケース別】友人への香典返しのマナーや注意点

友人への香典返しのマナーや注意点を、以下3つのケース別に解説します。

  • 故人の友人への香典返し 
  • 遺族の友人への香典返し
  • 友人から連名で香典をいただいた場合の香典返し

故人の友人への香典返し

故人の友人から香典をいただいた場合、喪主や遺族が相手と面識がないことがあります。相手と故人の関係性がわからないからといって、葬儀の前後で相手に質問をして確認することは難しいでしょう。

しかし、故人と親しかった友人であることには変わりありません。そのため、面識がなくても故人の友人に対しては香典返しを贈るのがマナーです。

遺族の友人への香典返し

喪主や遺族の友人から香典をいただいた場合、友人が故人と面識がないケースがあります。その場合であっても、遺族を気遣って香典をくださったのですから、故人の友人と同様に香典返しをしましょう。

つまり、故人と面識があってもなくても、香典をいただいたら香典返しを贈るのが基本のマナーです。

友人から連名で香典をいただいた場合の香典返し

故人の友人、あるいは喪主や遺族の友人から、連名で香典をいただくことがあります。その場合、名を連ねている一人ひとりに香典返しを贈る必要はありません。

代表者宛に香典返しの品物を贈り、香典に名を連ねた人たちで分けてもらいましょう

複数人で分けることを想定して、小分けになっているお菓子やお茶などの品物を選ぶことをおすすめします。

友人への香典返しの相場

友人から香典をいただいた場合、香典返しは、どのくらいの金額のものを贈ればよいのでしょうか。香典返しの相場について解説します。

半返しが基本

香典返しは、半返しが基本のマナーです。半返しとは、いただいた香典の金額に対して、半分〜3分の1程度の品物をお返しすることです。

友人への香典返しの相場も、親族などほかの人への香典返しと変わりません。3,000円の香典であれば1,000〜1,500円、1万円の香典であれば3,000〜5,000円が香典返しの相場です。

高額の香典の場合は半返しにこだわらない

故人や喪主ととくに親しい友人から、5万〜10万円の香典をいただくことがあるかもしれません。香典が高額の場合は、半返しにこだわらないようにしましょう

なぜなら、高額の香典には、今後の遺族の生活に役立ててほしいという思いが込められているためです。半返しと考えて、2万〜5万円の高額な品物を贈ると、かえって相手に気を遣わせてしまいます。

感謝の気持ちを綴ったお礼状を添えて、半返しにこだわらず香典返しを贈りましょう。

友人への香典返しの品物

友人への香典返しの品物としては、避けたほうがよいものもあるため注意が必要です。友人への香典返しにふさわしいものと、ふさわしくないものを紹介します。

友人への香典返しにふさわしいもの

友人への香典返しには、親族などに贈るものと同様に「消えもの」がふさわしいとされています。消えものは、食べたり使ったりしてなくなるため、「不幸を残さない」という意味を持つためです。

具体的には、以下のようなものが挙げられます。食品の場合は、日持ちするものがよいでしょう。

  • 食品:お茶・紅茶・コーヒーなどの飲み物、海苔、うどん、そうめん、砂糖などの調味料、菓子など
  • 日用品:石鹸、洗剤、タオルなど
  • カタログギフト:好きな商品を選んでもらえるため、人気が高まっています

友人への香典返しにふさわしくないもの

友人への香典返しとしてふさわしくないものもあるため、事前に確認しておきましょう。具体的には、以下のようなものは避けてください。

  • 肉や魚:「四つ足生臭もの」と呼ばれ、折衝を連想させるために避けたほうがよいとされているため。ただし、カタログギフトの商品としては問題ありません。
  • 鰹節や昆布:慶事に使われるおめでたいものであるため
  • お酒などの嗜好品
  • 商品券:金額のわかる金券は避けたほうがよいため

友人への香典返しにかけるのし

友人への香典返しにかけるのし紙は、親族などに贈る香典返しと同じものを使います。

水引は黒白結び切りで、表書きには「志」と記すのが一般的です。ただし、西日本には、水引は黄白結び切りで、表書きには「満中陰志」「忌明志」などと記す地方もあります。

表書きを書く墨の色は、四十九日前であれば薄墨、四十九日後は濃墨を使いましょう。

友人への香典返しに添えるお礼状

友人に香典返しを贈る際には、お礼状を添えて、感謝の気持ちを伝えることが大切です。お礼状を書くうえで押さえておくべきポイントを解説します。

友人への香典返しに添えるお礼状はメールでもよいのか

香典返しに添えるお礼状は、たとえ友人に対してであっても手紙を書くのが基本です。とくに、目上の人に対してメールでお礼を伝えると、失礼だととらえられてしまうおそれがあるため、避けたほうが無難です。

ただし、日頃からメールのやり取りがあり、お礼状もいらないと考えているような親しい友人に対してであれば、メールでも問題ありません。

【手紙】友人への香典返しに添えるお礼状の文面

友人への香典返しに添えるお礼状に記載すべき項目は、以下のとおりです。

  • 故人の名前
  • 香典をいただいたことに対するお礼
  • お礼の品を贈ること

お礼状は、句読点を使わずに書きましょう。

友人への香典返しに添えるお礼状を、手紙で送る場合の文面は以下のとおりです。

謹啓 先般父〇〇〇〇の葬儀に際しましてはご丁寧な御芳志を賜りましたこと厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして滞りなく四十九日の法要を済ませました
つきましては供養のしるしまでに心ばかりの品をお贈りいたします
何卒お納めくださいますようお願い申し上げます
略儀ながら書中をもちまして御挨拶申し上げます  謹白
〇年〇月〇日 
喪主 〇〇〇〇

【メール】友人への香典返しに添えるお礼状の文面

友人への香典返しに添えるお礼状をメールで書く場合にも、句読点を使わずに書くのがマナーです。また、相手に本文を読んでもらえるように、わかりやすい件名を付けましょう。

友人への香典返しに添えるお礼状を、メールで送る場合の文面は以下のとおりです。

【件名】葬儀参列ならびにお香典のお礼

【本文】
〇〇〇〇様先日は父〇〇〇〇の葬儀にご参列いただきありがとうございました
また 過分なお心遣いをいただき心から御礼申し上げます
おかげさまで滞りなく四十九日の法要を済ませることができました
本来であれば直接お会いしてお礼を伝えるべきところですが 取り急ぎ メールにて失礼いたします
〇〇〇〇(自分の氏名)

まとめ

友人への香典返しは、友人に面識があってもなくても同様に贈るのがマナーです。友人から連名で香典をいただいた場合には、代表者宛に香典返しの品物を贈りましょう。故人や遺族を偲ぶ気持ちが込められている香典には、感謝の気持ちを込めてお返しすることが大切です。

友人への香典返しの相場は半返しが基本ですが、高額の香典の場合は半返しにこだわらないことがポイントです。

また、香典返しの品物には、ふさわしいものとふさわしくないものがあるため注意しましょう。香典返しに添えるお礼状は手紙を書くことが基本ですが、日頃からメールのやり取りがある、とても親しい友人に対してはメールでも問題ありません。

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友人への香典返しについてなど、葬儀に関する疑問やご相談がありましたら、ぜひメモワール石材にお問い合わせください。

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